幅広い世代が視聴しているテレビCMは、ウェブ広告が台頭している現代においても、まだまだ強い効果が見込める広告手段です。ここでは、テレビCMの費用対効果について、CPMやGRP、他広告との違いなどをご紹介します。
博報堂DYメディアパートナーズのメディア環境研究所が2021年5月に発表した「メディア定点調査2021」によると、4大マスメディア(テレビ・ラジオ・新聞・雑誌)とパソコンと携帯電話、タブレット型端末を含めたメディアの接触時間の総計は、2021年は450.9分/日(週平均)でした。
そのうちテレビは150時間と長く、特に40代以降は各世代でテレビの利用時間が特に長いという結果が出ています。一般消費者が生活の中で身近に接触する「広告」でも、引き続き「テレビCM」の存在感が高いと言えるでしょう。
「テレビCMは高いから手が出せない」とお考えの方も多いかもしれません。でも実は、ウェブ広告に比べてCPMが安価です。CPM(Cost Per Mill=シーピーエム)とは、1000人、あるいは1000世帯に見られるのに必要な広告費用のこと。広告費 ÷ 見られた数(インプレッション)×1,000という計算式で算出することができます。
例えば、100万円の費用を掛けた広告が200万人に見られた場合、その広告のCPMは500円。CPMの値が低ければ低いほど、その広告が効率的に見られたことになるわけです。
テレビCMのCPMは、オンエア地域や放送形態などによって違いますが、だいたい300円ほどです。これに対し、ニュースアプリは1,300円。大手動画サイトは800円〜1,035円なので、他メディアと比較してもテレビのCPMが安く、費用対効果が高いことが分かります。
GRP(延べ視聴率)とは、テレビ番組やテレビCMがどれだけの人に届いたかを表す指標のことで、「世帯視聴率」×「CMの本数」で求めることができます。例えば、視聴率1%の番組に、テレビCMを1本流す場合は1GRPです。視聴率20%の番組に7本+15%の番組に4本のCMを流した場合は、200GRPとなります。
スポットCMの料金は、GRPにGRP1%あたりのコスト(=パーコスト)をかけて算出します。パーコストが仮に10,000円、GRPが先ほどの例と同じ200の場合、10,000円×200GRP=2,700,000円。これがCMを11本放送した場合の料金となります。GRPのもとになる世帯視聴率は、番組放送エリア内で番組を視聴した世帯の割合を示す指標のため、エリア内に100万世帯ある放送局と1万世帯しかない放送局とでは、同じ視聴率1%でも価値が異なります。
テレビCMの放映は広告代理店を介す必要があります。ただし代理店と一言で言っても、キー局全て対応できて地方ローカルも網羅しているネットワーク力の高い代理店は多くありません。全国のテレビ局にネットワークがあり、良心価格でCM出稿を提案している会社をまとめましたので、ぜひそちらも参考にしてみてください。
テレビCMは新聞やフリーペーパー、折り込みチラシなどと比べても、効率よく広いエリアに広告を届けられるメディアです。また、公共の電波を使用するため信頼度が高い点も魅力です。「若者を中心にテレビを見る人は減っているのでは?」と思う人も多いかもしれませんが、テレビCMの広告費はインターネット広告に次いで多く、テレビCMの効果を実感している人はまだまだ少なくありません。またテレビCMはスマートフォンと相性が良く、CMからスマートフォンへの誘導もとても有効です。
高額で敷居が高いと思われがちなテレビCMですが、CPMで比較すると他メディアよりも安く、費用対効果が高い広告媒体です。ターゲットや目的に合わせて効果的なCM放送を行うことで、確実なCM効果が見込めるでしょう。
広告代理店の中には放映後の効果測定をサービス運用し、的確な広告出稿をサポートしてくれる会社もあるので、ぜひチェックしてみてください。
編集部が厳選した、おすすめのテレビCMM代理店3店をピックアップ!「集客」「費用」「数値解析」、あなたが重視したいのはどれですか?
テレビCMで
成果を最大化させるなら
手軽な費用で
効果を見える化
引用元:エムズコーポレーションHP(https://www.e-ms.co.jp/)
導入費用を
抑えたいなら
定額制で
スタートできる
引用元:スカイシーズHP(https://www.skyseas.co.jp/)
CM集客で
リベンジしたいなら
出稿前シミュレーションで
決裁者を説得しやすい
引用元:テレシー(https://telecy.tv/)
【選定基準】
2022年1月20日時点、Google検索にて 「テレビCM代理店」及びテレビ視聴率3大エリアの「テレビCM代理店 東京」・「テレビCM代理店 大阪」・「テレビCM代理店 愛知」での検索上位103社の内
・全キー局及び全国のローカル局の放送契約ができると明確に記載がある
・TVCMの実績事例が記載されている
・放映後の効果検証サービスを行っている
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・費用目安の表記があった会社の中から、金額が安かった「エムズコーポレーション」「スカイシーズ」「テレシー」を選定しました。
*:2022年1月時点、公式HPより
テレビCMはテレビ番組の間に流される広告のため、どのテレビ局で流すかどの番組で流すかによっても変わってきます。また、ビジュアルそのものが広告という性質もあり、クリエイティブの作り方でも成果が左右されます。
はじめてCM出稿する方のためにコツとテレビCM代理店へ出稿依頼をしてきた実録を紹介します。
テレビCMのほとんどは「テレビCM代理店」を通して出稿されます。主要3都市でも100以上の代理店があり、その多くは対応できるテレビ局が限られたりしています。
テレビCMは放映するテレビ局によって費用対効果も大きく変わってきますので、全国対応できるテレビCM代理店を「おすすめの選び方」にそって厳選しました。