テレビCMの線引きの種類について

テレビCMは、いつどの時間に放送するのかをわかりやすくするために、線引きというものをテレビ局から受け取ります。いつ・どの時間にCMが放送されるのかがわかり、さらにそのCMの直近の視聴率もわかります。線引きには種類があるため、引き方によって何が違うのかを理解するために、あらかじめ違いを把握しておきましょう。

テレビCMの線引きの種類

全日

1日の間でまんべんなく放送されるため、全日型と呼ばれています。時間帯を区切らず、とにかくまずはいつでも誰にでも見て欲しい、というときは全日型がおすすめです。

露出回数をより多くするための線引きの方法です。

ヨの字

平日の朝・昼・プライムタイムと土日の全日に放送するため、カタカナの「ヨ」の形状になっています。

朝や夜だけでなく、昼間にも流すことで主婦層に働きかけやすいタイプです。またOLやパートタイマーが休憩室で見るケースもあります。

コの字

平日の朝とプライムタイム、そして土日の全日に放送するタイプです。ビジネスマンへの訴求を行いたい場合には適しています。

夜は在宅率が高いものの、ビデオに録っておいた番組やYoutubeを見る人が増えているため、テレビを見ている人は少なくなっています。一方で朝は時計代わりにテレビをつけている人が多く、何気なくテレビCMを目にすることから、朝も流せるコの字型は人気があります。

逆Ｌ字

平日の夜の時間帯であるプライムタイムと土日の全日に放送するタイプです。平日仕事が終わって家で一息ついているとき、そして土日の休日に放送されるため、多くの人に見てもらいやすいです。最も単価が高いのも特徴です。

ターゲットは働く男性・女性、主婦、子ども、若年層、高齢者に至るすべての人です。電化製品や映画、アルコール飲料や自動車などの商品・サービスに向いています。

深夜

深夜の線引きは、一の字型とも呼ばれます。少し前までは、深夜帯はテレビを見ている人が少なく視聴率も低いため、あまり注目されていませんでした。しかし最近はフレックスタイムの導入や在宅勤務などによって、働き方も多様化しています。深夜も重要なゾーンとされています。

プライムタイプを過ぎた時間帯から流すことができ、成人や若年層に対して働きかけやすいです。アルコール飲料や年齢制限があるゲームや映画など、ファミリーやキッズを外した年齢層向けのテレビCMには向いています。

時間帯指定によって費用は変化する

テレビCMを放映するためにかかる費用は、どの時間帯に放送するかによって変化します。この時間帯に放送したい、と時間指定をすると、その分金額は高くなります。一方で、いつでもどこでも大丈夫です、というようなパターンで依頼をすれば、テレビ局側が自分たちのいいように時間を調整できるため、その分費用は抑えられるでしょう。

全日型と呼ばれるタイプは費用が安めですが、やはりプライムタイムと呼ばれる夜とお休みで在宅している人が多い土日に放送する場合は費用が高めに設定されています。

しかし、費用が高い時間帯だからCMの効果も高いのかというと、そういうわけではありません。商品やサービスによって、より適した時間帯は異なります。まずはどのような年代に働きかけたいと思っているのかを考え、より適したタイミングで放送できるように時間帯を検討しましょう。

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